バイクの鍵が抜けなくなった際、これまでご紹介した初期対応やDIYメンテナンスを試しても改善しない場合、あるいは鍵が折れてしまったなどの重度のトラブルの場合は、無理な自己解決は避け、専門家に依頼することが最終手段となります。しかし、数ある業者の中から信頼できるプロを選ぶこともまた、重要なポイントです。ここでは、最終手段としてのプロへの依頼と、そのプロの選び方について解説します。まず、どのような状況になったらプロに依頼すべきか明確にしておきましょう。鍵穴専用潤滑剤を試しても鍵が抜けない、ハンドルを動かしても抜けない、鍵が鍵穴の中で折れてしまった、鍵穴に大きな異物が詰まってしまった、などが挙げられます。これらの状況では、専門的な知識、技術、そして特殊な工具が必要となり、素人が手を出せば状況をさらに悪化させるリスクが非常に高いです。プロに依頼する場合、主な選択肢は「バイクのディーラーまたは専門のバイクショップ」と「鍵専門業者」の二つです。それぞれにメリットとデメリットがあります。バイクのディーラーや専門ショップは、あなたのバイクの車種やメーカーに関する深い知識と、純正部品の供給ルートを持っています。鍵穴の修理だけでなく、イグニッションシリンダー全体の交換が必要な場合や、イモビライザーのリセット・再登録が必要な場合でも、一貫した対応が可能です。ただし、対応に時間がかかる場合や、費用が比較的高額になる傾向があります。一方、鍵専門業者は、鍵の開錠や作成、修理に特化したプロフェッショナルです。出張サービスを提供している業者が多く、現場に駆けつけてその場でトラブルを解決してくれることが期待できます。特に、鍵が鍵穴に詰まったり、折れたりした場合の鍵の取り出しや、鍵穴からの鍵作製に長けています。費用はディーラーよりも安価な場合が多いですが、イモビライザー搭載の鍵のプログラミングには対応できない業者もいるため、事前に確認が必要です。プロを選ぶ際のポイントとしては、まず「バイクの鍵トラブルに対応可能か」を明確に確認することです。
バイクの鍵が抜けにくい時の最終手段とプロの選び方